Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

SHEAFFER TARGA 1003 Matte Black F

今回のネタはシェーファーのタルガです。万年筆仲間にタルガ狂な方がいて、有名な割に中古の価格は手頃なので買ってみた次第です。

 

集めたくなるほどのものなのかと思ったら、種類が膨大にあるんですね。

 

http://www.sheaffertarga.com/fountainpenlist.htm

 

一覧を見ていたら、1036、1038、1080、1081、1099、1182、1183、1185、1186が欲しくなりました。キングダムノートやヤフオクで出会わないことを祈ります。(笑)

 

全景。このタルガはキングダムノートにあったタルガの中から試筆してみて選びました。

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クリップのホワイトドットがいいです。

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装飾も最小限で好みに合ってます。

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キャップを後ろに挿したところ。キャップを後ろに挿すときはすす~っとはまる感じで何となく高級感を感じます。

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独特なインレイニブ。尖端恐怖症な方にはきついみたいです。私のは何故か首軸の部分が緩みがちで、瞬間接着剤で応急処置をしてあります。筆で接着剤を塗って乾かしてからはめただけですが。

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ちなみに、瞬間接着剤は薄く塗ること、模型用のチゼルで微調整することがコツです。下手するとはまらなくなったり、壊れたりする恐れがあるのでご注意ください。

 

ニブの裏側。

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ペン先を横から見たところ。少し上に反ってるのがわかります。

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首軸を外すと中にはコンバーターが。欧米のコンバーターはきっちりインクを吸入できて気持ちいいです。国産のはなんで揃っていまいちなのやら。

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字幅は国産並に細く、書き味は・・・素晴らしいです。筆圧をかけなくてもすらすら書けます。今まで100本以上買ってきた中で、感動するほどの書き味を感じるのはこれとモンブランの144くらいです。店で試筆して、すぐ買うことを決めました。他のタルガはいたって普通だったので、これは当たりなのかもしれません。あるいは、どこかで調整されているのか。

 

金属軸なので重さも絶妙で、軽い万年筆が嫌な方にもおすすめできます。最近買った中では一番好きなペンです。

 

シェーファーフェラーリのオフィシャルライセンスプロダクトの万年筆を何本か買ってみて、実は中国で作られていることを知ったり、品質がいまいちだったりで良いイメージがありませんでした。でも、昔は素晴らしい製品を作っていたんですね。ギターに例えると、S.Yairiみたいなものでしょうか。

 

古い万年筆を探し求める人の気持ちがわかるような気がします。

 

ほなほな。

【映画】ヒトラー~最期の12日間~【ネタバレあり】

 

 

ヒトラー ~最期の12日間~ Blu-ray

ヒトラー ~最期の12日間~ Blu-ray

 

 

仕事の方がやっと落ち着いてきました。「君の名は」はいいとして、「聲の形」と「この世界の片隅に」を見に行けなかったのは残念でした。(「この世界の片隅に」はまだ上映中だったかな?)

 

この世界の片隅に」のスタッフにはぜひ「夕凪の街、桜の国」も映画化していただきたいです。実写版があまりにも酷かったので・・・

 

さて、今回のネタは「ヒトラー~最期の12日間~」です。ネタバレありで書いていきます。

 

ナチスドイツを描いた?作品としては「シンドラーのリスト」が有名です。私としては「ソハの地下道」や「ライフ・イズ・ビューティフル」、「サウルの息子」を推したいです。

 

ヒトラー~最期の12日間~」は原題は”Der Untergang”で、邦題は日本人にわかりやすくしたい気持ちはわかるものの、ちょっとテーマが伝わりづらい印象を受けます。邦題をわかりやすくしたところで、予備知識がなければ理解しづらい映画ですからね。

 

映画はヨアヒム・フェストの「没落-ヒトラー第三帝国の最後」(これをそのまま使えばよかったのに)とヒトラーの秘書を務めたトラウデル・ユンゲ私はヒトラーの秘書だった」が原作になっています。

 

内容はソ連軍にベルリンが包囲され、激しい市街戦が展開される中、総統地下壕でヒトラー達が最後を迎える様子を描く・・・といったもの。

 

ゲッペルスの最期やシュペーアの描かれ方は諸説あるうちの一つが選ばれた感じだったり、実際は人体実験をやりまくっていたシェンクが善人のように描かれていたり、賛否両論は分かれるだろうなと観ていて感じました。

 

ヒトラー役のブルーノ・ガンツの熱演、ベルリン市街と地下壕内の対比、見応えはかなりありました。地下壕内の陰鬱な雰囲気、ソ連軍が迫る中、ドイツ人同士で殺し合う末期的な状況はまさに”没落”を描いているなと。

 

敗戦が確定する中、市民や兵士が惨たらしく理不尽に殺されているのにヒトラーゲッベルスは楽に自殺して、いくら滅びに美学を見出す日本人でも「こいつら最低やな」と感じます。ホロコーストを描いた映画を何本か観てからこの作品を観ると、より印象が深くなるでしょうね。

 

戦争反対を正面から訴えるものより、「ヒトラー~最期の12日間~」の方が反戦モノとしては上質だと考えます。今の価値観で過去の出来事を裁いたり評価したり、自分を善の立場に置いて反戦を訴えたりするのは、私は好きではないです。

 

娯楽性は欠片もありませんが、名作だと思います。

 

ほなほな。

神戸のペンショーとNAGASAWAさんちか店に行ってきた

一応、ペンショーの感想その他も書いておきます。

 

1/28は早めに起きて神戸に行くはずが、疲れ果てていて家を出たのは10時半。博多行きののぞみ25号に乗って神戸に着いたのは13時半。

 

ここでまず致命的なミスをしてしまい・・・何をしたのかというと、仲間に配る限定インクや非売品を入れた紙袋を新幹線の中に置き忘れました。慌ててJRに電話をして、見つかりはしたものの、博多まで取りに行くか着払いで東京まで発送するか選ぶことに。もちろん、発送してもらいました。

 

ペンショーの会場の北野工房のまちは旧北野小学校を改装したらしく、会場は体育館っぽい感じでした。思ったよりは小規模というか、小学校のバザーめいているというか、良く言えば手作り感あふれるイベントでした。

 

また東京から行くかと聞かれたら・・・他にイベントがあれば行くと答えるくらいかな?

 

ペンショーではアイドロッパーなシュクルとシュナイダーの万年筆だけ買いました。仲間からデルタのインシエーメとパイロットのグランセNC海を受け取ったこともあって、ちょっと自重しました。(笑)

 

夜は万年筆仲間とのオフ会。こちらはかなり盛り上がりました。NAGASAWAの本店に行ってから仲間を宿まで送った後、明石焼きを食べてこの日は終了。

 

翌日は仲間と三宮で合流した後にpen and message.さんへ。ここではディプロマットとシュナイダーの調整をしてもらい、M400を買いました。

 

仲間とお昼ごはんを食べた後は単独行動になり、何となくNAGASAWAのさんちか店に行きました。シュクルに心を惹かれながらも値段に躊躇して、他に何かないかな?と店内を徘徊していたら・・・ありました。

 

NAGASAWAオリジナル プロカラーFPのポートブルー。お値段は7000円でした。

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ラメ入りのブルーが綺麗です。

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コンバーターもついてます。

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試筆したら私好みの細字で、対応してくださった店員さん(店長さん?)も非常に感じが良くてついつい買いました。まぁ、いつものパターンですね。ちなみに、ニブはセーラーの通常品とは異なってます。

 

「限定のインクもありますよ♪」ということで、こちらもお買上げ。

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 特別生産品の「エーゲ海ブルー」。

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Kobe INK 物語 santica ポートブルー。

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ポートブルーはさんちか50周年リニューアルとさんちか店改装オープンを記念した限定品らしいです。

 

万年筆とインクはいずれ詳しくレビューをします。

 

この他、プラチナの限定?のコンバーターパイロットのコンバーターなども買って神戸を後にしました。ナガサワは茶屋町店と本店はあまり良い印象は抱けませんでしたが、さんちか店は好印象でした。また行きたいと思います。

 

帰りの新幹線は爆睡したかったこともあり、奮発してグリーン車に乗りました。疲れていたのか、気がついたら東京に着いていました。(笑) ・・・お土産を置き忘れたのは内緒。

 

 仕事が落ち着いたら、また関西には行きたいです。小野万年筆、ペレペンナ、Pen and message.、NAGASAWAさんちか店は私にとっては聖地です。

 

ほなほな。

helico シュクル アイドロッパー型(試作品)

今回はやや辛口に書きます。

 

賞賛や同調ばかりじゃ堕落するだけですからね。

 

あくまでも個人的な意見なので、他の見方もあるでしょうし、私が間違っている可能性も大いにあります。まぁ、何にせよ、情報を自分の頭で考えて消化するのが知性であって、情報をただ鵜呑みにするのは知者の行いではありません。

 

さて、今回取り上げるのはhelicoのシュクルです。神戸のペンショーではかなりの賑わいを見せていました。私が会場に到着した昼過ぎにはかなり商品は少なくなっていました。

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このシュクルは通常品と違います。レンチを差す部分があったり、

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首軸が外れません。

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こんな構造になってます。レンチでネジを外して、そこからインクを入れるわけです。

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会場でアイドロッパー型を買われた方にはインクを入れるためのシリンジもついていました。が、私の分はなし。orz これにはかなりガッカリさせられました。使うのに必要なものがついていないのは、商売としてどうなのかと。

 

後から送るとか、少し値下げするとか選択肢はあるよな~と商売人の息子としては思います。2万円以上する製品なわけですし。対応の部分も含めて、プロではないなと残念に思いました。

 

結局、通販でいろいろ買って、10本目(笑)にして合うシリンジが見つかりました。大手ならネットで仕様がわかるんですが。画像の3本セットの、一番小さいものが針の太さが0.5ミリで何とか使える感じ。針がもう少し長ければ・・・って、もうシリンジは買いませんよ?

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キャップを後ろに挿したところ。

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ペン先にはhelicoのマークがついています。字幅はMにしては細めですが、なめらかさはあまり感じられません。少し研磨をした方がいいかもしれません。ペンハウスで売るものも同じペン先にすればいいのに、と思うのは私だけ?

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ペン先の裏。

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他の2本と並べてみました。「モネの庭」(真ん中のやつ)が一番好きです。

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使い始めて気になったのは、新しく買ったものに限らず、キャップ内にインクが漏れ出すこと。エルバンのインクを入れたモネの庭は一切漏れませんが、色彩雫の天色を入れた湧き水(一番上のやつ)と三光堂オリジナルの大須レッドを入れたアイドロッパー型のはケースに入れて置いたままにしていても漏れることがあって、それなりの頻度でキャップを洗う羽目になります。透けるから目立つんですよ・・・orz

 

アイドロッパーの方は、構造上インクを入れるときにペン先から漏れるのは仕方ないです。インクを入れるときは横にしてゆっくり・・・が鉄則です。私が買ったのは試作品なので、正式に売られるときは改良されている・・・といいなぁ。

 

シリンジを差す部分のネジ穴は何かしらの方法で補強するつもりです。仲間のはここからインクが漏れるらしいので。ペン先に関してはペンクリニックで診てもらうのが手っ取り早いかな。

 

シュクルを勝手にコンセプトが似ていると考えるカヴェコのクラシックスポーツと比較してみると

  • ペン先がFとMのみ。
    →カヴェコはEF/F/M/B/BB/CMから選択可能で色や材質も変更できる。
  • 材質がアクリルのみ。
    →カヴェコは真鍮やアルミも選択できる。
  • コンバーターが使えない。
    →カヴェコは専用の他にも使えるものがある。
  • 値段が高い。
    →実用性と機能性を考えるとちょっと割高。

 

実用性と機能性の部分では、カヴェコの圧勝ですね。値段の部分では、同じく手作りを謳う大西製作所や平井木工挽物所の万年筆がえらくリーズナブルに感じられます。

 

helicoの強みは、やはり素材の美しさ。日本国内でこれほど美しいペンを生み出すところはないでしょう。日本国内ではね。

 

前にも書いたように、軸の素材はアメリカから取り寄せているもので、自力で考えて作り出したものではないんですよ。helico製品を礼賛する声を見聞きすると、それは逆に職人さんを苦しめるものになりうるのでは?と勝手に心配してしまうときがあります。酷い書き方をすれば、通販で買った綺麗な素材を加工しているだけですから。

 

万年筆を作って売る以上、どんな理由があれ、パイロットやペリカンといった大手も比較対象になります。他の万年筆を基準に評価されるわけです。それらのメーカーが発売しているペンより高い値段をつけるなら、その値段に見合うクオリティを持たせなければいけません。

 

一人の万年筆ユーザー(オタクではない)としてhelicoさんに求めたいのは

  • ブランク材の自作。
    →たとえば桜の花びらをレジンに埋め込むとか、日本人にしか考えつかない素材が作れるようになれば最高でしょ。
  • インダストリアルデザインの勉強。
    →売れる製品がなぜ売れるのか、持ち歩くことやケースに入れることも考えたデザインを求めたい。

 

 シュクルのデザインは好きです。が、他のはキャップが不格好だったり、ケースにきちんと収まらなそうだったりで、買いたいと思いません。他の工房がアメリカから同じ素材を仕入れて万年筆を作り始めたら、勝負できるのか、ですよ。

 

そこらへんを怠ると、趣味の延長と扱われて終了になります。モノを作って売ることは、甘くないです。そうそう、作り手としてだけでなく、売り手としてもプロになることも大事です。

 

ほなほな。