Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

柔道を始めて止めるまでの話

小学四年生のとき、親の思いつきで柔道を始めることになりました。好きなスポーツはサッカーで柔道にはまったく興味はなく、正直、親の思いつきは迷惑でした。

 

私が通ったのは町道場で整骨院と同じ建物にありました。怪我をしてもすぐ治療してもらえるわけです。(笑)

 

最初に習ったのは礼儀作法でした。正座するのも苦手で受け身の練習も面白くなく、仕方なく通っていました。

 

受け身の練習がある程度終わると、今度は延々と投げ続けられました。いわゆる実践訓練というやつです。これがまた嫌で嫌でたまりませんでした。先生が達人の妙技で最高の練習をさせてくださったことに当時は気づけませんでした。

 

何だかんだでその道場には中学に入学するまで通いました。

 

思い出深いのは、絞め技を教わったときに、活法という柔術の技術を教わったことです。絞め技は頸動脈を圧迫するものと気管を圧迫するものの二種類あり、後者は下手をすると相手を殺します。

 

先生は活法、つまり蘇生術をきちんと覚えてから絞め技を教えてくださったのです。それは当然のことだ、というような話をされたことを今でもよく覚えています。貴重な技術を教えてくださったことに深く感謝しています。

 

最近、高校生が体罰を苦にして自殺する痛ましい出来事がありました。思えば、その道場に通ってる頃、私は体罰を受けたことはありませんでした。試合に負けて叱られることは一切なく、卑怯な振る舞いをしたり、弱者をいたぶるような真似をしたときはきつく説教をされました。

 

また、怪我をしたときは怪我が完治するまで絶対に練習はさせませんでした。

 

中学に入学してからは部活で柔道を続けました。これが大失敗でした。

 

顧問は受け身を教えることもできず、精神論を振りかざすだけで、気に入らないことがあればすぐ暴力を振るいました。もちろん、そんなやり方で結果など出るはずはありません。町道場で教わった柔道とはまったく別のものかと思うほど差がありました。

 

高校に入ってからも強制的に柔道部に入部させられ、そこも中学の柔道部と似たようなものでした。試合に勝つことがすべてで、練習も腕立て伏せを1000回やらせるなどイジメ紛いの内容のオンパレードでした。

 

怪我をしても練習をさせられ、休みたければ毎日医師の診断書をもらえと言われたときは頭がおかしいんじゃないか?と思いました。

 

町道場と学校の部活の一番の違いは、精神面を軽視、いや、無視しているところにあります。心技体の心が欠落したら、柔道は武道ではなくなります。

 

なぜ”道”という言葉がついているのか、ですよ。

 

親の思いつきで通うことになった町道場では、”道”を、人として生きる道を柔道を通して教えてくださっていたんだな、と今では思えます。

 

結局、怪我をしたことと、部の体質に幻滅したことで柔道はやめましたが、中学に入ってからも町道場に通い続けていたら・・・と思います。