Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

Islands / The Band

ある日、ベビーロックでバンマスと話をしていたら、"Georgia On My Mind"の話になって、トミ藤山さんのを聴かせました。私はトミさんのが一番好きです。

 

すると、バンマスが「The Bandのを聴いたことがあるか?」と聞いてきました。そしてバンマスのiPhoneから流れてきたのを聴いて、ノックアウトされました。

 

The Bandならアルバムはほとんど揃えているはずだから自分のiPodにあるはずだよな〜と探してみたら、ありました。

 

Islands

Islands

 

買ったきり一度も聴いていないアルバムでした。(汗) "The Last Waltz"をワーナーから出すために無理やり出したアルバムという都市伝説があり、まぁ、確かにThe Bandのアルバムとして聴くと物足りない部分があるのは事実です。

 

私はこれはこれで好きです。Greatest Hitsを出されるよりは、はるかに良いです。

 

この後、The Bandはライブ活動を停止して解散に至り、オリジナルメンバーによるスタジオ盤はこの"Islands"が最後となります。

 

The Bandの解散はアルバム作りに注力したかったRobbie Robertsonとライブ活動に注力したかった他のメンバー、特にLevon Helmとの関係が悪化し、Robbieの独断で決まったようです。再結成のときにはRobbieは呼ばれず、ロックの殿堂入りしたときはRobbieが出てLevonは出ませんでした。

 

Levonといえば、来日して新幹線で博多に移動する際に、広島を通るときにデッキで黙祷していたというエピソードがあります。アメリカが昔酷いことをしたからと。

 

Robbieは父親がユダヤ人で母親はモホーク族の出身です。幼くして父が死んだことで、Robbieはインディアン社会に育ちました。北米先住民が辿ってきた歴史を知りたい方は↓の本を読んでみてください。

 

アメリカ・インディアン悲史 (朝日選書 21)

アメリカ・インディアン悲史 (朝日選書 21)

 

ソロになってからのRobbieは自らのルーツへのこだわりが強く感じられます。おそらく、それはThe Bandでは絶対出来ない、先住民の血を引く彼にしか出来ないからこそ、解散を決めたのではないかな、と勝手に考えています。

 

ちなみにJimi Hendrixも先住民の血を引いていて、居留地にいた祖母と暮らしていた時期があったそうです。"I Don't Live Today"はそこでの経験から生まれた曲です。

 

だいぶ脱線しました。

 

アルバムのことに話を戻しましょう。全体的に力が抜けているのと、Garth Hudsonが目立っています。

 

私が好きなのは"Right As Rain"、"Christmas Must Be Tonight"、そして"Georgia On My Mind"です。

 

元々、"Georgia〜"は彼らのレパートリーで、録音されたのは大統領選でJimmy Carterを応援するためだったのだとか。

 

この曲はRay Charlesの代名詞的な曲ではありますが、私はThe Bandのほうが断然好きです。Rayは曲を崩しすぎです。

 

The Bandのテイクを名演たらしめているのは、何と言ってもRichard Manuelのボーカルでしょう。何とも言えない哀愁が漂っているんですよね。酒とドラッグに溺れた末に自殺したこともあってか、聴いていて沁みてくるものがあります。

 

"Georgia On My Mind"を聴くためだけにこのアルバムを買うのもアリだと思うくらい素晴らしいです。