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Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

ジークフリート牧歌/ワーグナー名演集

音楽

ジークフリート牧歌/ワーグナー名演集

ジークフリート牧歌/ワーグナー名演集

 

今日はクラシックです。

 

ハインツ・レーグナーは旧東ドイツ出身の指揮者で、読売日本交響楽団の常任指揮者を10年ほど務めたこともあります。銀河英雄伝説のアニメ版のBGMに使われた音楽の一部はレーグナーとベルリン放送交響楽団のコンビによるものです。

 

レーグナーはかなり個性的な方で、料理に例えれば、パスタを日本そば風にしたり、というようなことをします。そういうのは「面白いね~」とか「奇抜だね~」だけで終わりがちなんですが、レーグナーが残した音源は、どれも音楽として質が非常に高いです。

 

質の高さの裏にあるのは、緻密さでしょう。そして、繊細さ。聴いていると、ムラヴィンスキーワルターを足して二で割ったような印象を受けるんですよね。オーケストラを完璧にコントロールしつつ、堅苦しさや厳しさとは無縁で、音色は優しく甘いんです。特に「ジークフリード牧歌」では。

 

ジークフリード牧歌」はイスラエルでタブーになっているワグナーの作品で、息子を産んでくれた奥さんへの感謝の気持ちを示すために作られました。初演は寝室横の階段だったようです。粋なことするなぁ~。

 

今回紹介するCDに収められている音源は、最高の「ジークフリード牧歌」であると断言できます。他の音源は一切必要なし。今まで何十枚もの音源を聴いた上での評価です。ショルティ盤なんて聴いてられません。雑すぎて。

 

聴いていて、これほど幸福感が感じられて、恍惚となる音楽は他にはありえません。蕩けそうになります。

 

全体的にテンポはかなり遅めで、始まりから中盤、中盤から終わりにかけて絶妙にテンポをコントロールしてます。各楽器の音量のバランスも、フレーズ単位で見事にコントロールされてます。

 

オーケストラも知名度はかなり低いはずなのに、どの楽器も温かみと優しさを感じさせる音色で、笑ってしまうくらい甘いです。そして、美しい。「美」という言葉を音に表すなら、この音源があればいいと思えるくらい、美しいです。

 

愛する妻への愛情、我が子が生まれた喜びがきっかけで生まれた曲であることを考えれば、レーグナーの解釈が正解なのでしょう。

 

クラシックに興味がない人にも、ぜひ聴いてほしい音源です。クラシック好きで知らない人はすぐ買うべし。