Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

木材の話

たまに「ビンテージは買わないの?」と聞かれることがあります。59年製のGibson Les Paulとか憧れはありますが、何千万もします。他のビンテージも不人気なモデル以外は高いです。

 

昔と比べるとハードウェアは格段に進歩を遂げて、加工技術なども変わっています。また、エレキギターの場合はシールドやアンプも重要です。その他いろいろなことを考えた上で、私はビンテージには手を出す気はありません。

 

自分で良い材やパーツを手に入れて、塗装も納得がいく方法でやって作ったほうが、安値で自分好みなギターが手に入れられるのではないか、と思うのです。

 

・・・というわけで、良い材ってなんだろう? ビンテージで使われている材って今と違うの?と思って調べてみました。

 

こないだ仲間にYAMAHAのNTX700を見せた時、「サイドとバックはマホガニーか?」と聞かれました。どうだったっけ?・・・と調べてみたら、「ナトーまたはサペリ」と書かれていました。

 

さらに調べてみると、Les PaulやGibson SGのレプリカにはラワンやチャイニーズマホガニー、ジャパニーズマホガニーなんてものが使われているようでした。高いギターだとホンデュラスマホガニーが使われていて、アイチ木材加工株式会社ではアフリカンマホガニーとホンデュラスマホガニーが選べました。値段はホンデュラスのほうが4倍くらい高いです。

 

マホガニーという材は私はあまり好きではありません。アルダーやバスウッドのほうが好きです。ネックならハードメイプル一択。マホガニーネックのギターのヘッドの部分が折れた事例を多く見てきたせいか、マホガニーは剛性が低いという印象を持っていました。

 

だがしかしで、昔のマホガニーはネックとボディーで異なる系統のマホガニーが使われており、ハードメイプルより硬かったようなのです。

 

当時使われていたのはキューバマホガニーで、乱伐が横行した結果、戦前に枯渇してしまい、代わりに使われたのがホンデュラスマホガニー。そのホンデュラスマホガニーも規制が入り、Gibsonなんかはアフリカンマホガニーを最近は使っているようです。

 

アフリカンマホガニーは正式にはカヤという名前で、キューバマホガニーやホンデュラスマホガニーと同じセンダン科でも別種です。本物のマホガニー、つまりセンダン科マホガニー属に含まれる木が取れるのはアメリカ大陸、西インド諸島、フィリピン、インドネシア、マレーシア、バングラディッシュ、フィジー、インドだけで、アフリカンマホガニーやフィリピンマホガニー、チャイニーズマホガニーは偽物ということになります。

 

ジャパニースマホガニーと呼ばれる栴檀もセンダン科センダン属なので偽物に分類されますが、木魚や仏像に使われてきた歴史があり、ギターに使ったらいいのでは?と思います。

 

ギターを買ったり作ったりするときに、使われている木材の名前に囚われてはいけないということですね。かなり勉強になりました。