Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

市川のアイ・リンクタウンに行って来ました。

昨日はJR市川駅の近くにあるアイ・リンクタウンに行って来ました。

 

http://www.city.ichikawa.lg.jp/eco04/1111000055.html

 

ここのザ タワーズ ウエスト45階にある展望ロビーで毎月一回、音楽イベントが行われていまして、どんなイベントかというと、出張フォーク酒場みたいな。(笑) 地元の方が主催をして、それに錦糸町の六弦のスタッフが協力する形で、参加者もステージで歌える一風変わったライブイベントになってます。

 

展望ロビーは夜景がとにかく素晴らしいんです。市の施設で娯楽性は低いものの、無料なので気楽に利用できます。

 

前から店のスタッフさんや常連さんがイベントに協力していることは知っていて、興味は持ってました。だがしかしで日曜日の夜は次の日からの仕事に備えてまったりしたいのが本音。昨日、参加することになったのは六弦でライブの練習をする用事があったからでした。

 

イベントはお客さんが歌う合間に六弦の常連が演奏する感じで、普段の六弦がほぼそのまま移動してきたような印象を受けます。違いはお客さんの幅がより広くなり、酔っぱらいが少ないことでしょうか。(笑)

 

普通の音楽イベントは演奏する側と聴く側に分かれて、何だかんだで一方通行になりがちです。この市川のイベントはその気になれば聴く側が演奏する(歌う)側に変わることができる点で、かなり画期的です。とても素晴らしい試みだと感じました。

 

最初は見物するだけでいいと思っていたのに、何だかんだで私もステージにあがって2曲だけ演奏しました。

 

・Hotel California / Eagles

・夏祭り / 長渕剛

 

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ステージに立って、歌い始めたとき、ある程度予想していたことが起こりました。一昨年、被災地に行ったときのことを思い出したのです。

 

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もちろん、雰囲気や状況は完全に別物です。まったくの別物。

 

でも、老若男女ごった混ぜなお客さんを見ていたら、二年前のことを思い出してしまい、ちょっと感情のコントロールが難しくなったというか、言葉では形容しがたい思いでいっぱいになりました。

 

避難所で会った皆さんは今はどんな暮らしを送っているのだろうか。

 

親や家族を失った子供達は新しい日常を構築できているのだろうか。

 

莫大なお金が集まって、復興が叫ばれて、この二年で何が起きたのか。

 

私が行ったときは震災が起きてから二ヶ月後で、その間、生き延びた方々は避難所の中で苦しい生活を送られていました。避難所の中にはダンボールのパーティションすらないところもありました。風呂もシャワーもないところ、トイレもライブ会場などにある仮設トイレしかないところもありました。食べるものも酷いときは一世帯の一日分の食事が8枚切りの食パン1枚をさらに半分にしたものだけ、鳥のもも肉を一欠片だけしかなかったと実際に聞いたこともあります。

 

避難所の外には普通にファーストフードや飲食店やコンビニが営業していて、夕方になれば子どもたちが帰宅していって、普通の日常の光景が広がっているんですよ。ガラス一枚隔てた中では、「独りになりたい」と冷たい廊下にダンボール一枚敷いて横になるお婆さんがいるのに。

 

避難所のそばの原っぱで野営して、夜に避難所の喫煙所で避難所の皆さんとタバコを吸いながら話を聞いたときのことは今でも忘れられません。

 

津波の威力がどうこうではなく、自然の力がどうこうではなく、日常が奪われたまま、生き延びた人が「死んだほうがましだった」と言うような状態を長期間強いられていることが何よりも一番重いのだと私は思うのです。そして、それは、現在進行形なんです。

 

そんな状況でも、東京からやってきた私に

 

「新車のプリウス流されたけど、現金払いだったから問題ないぜ!」

 

とゲラゲラ笑いながら話してくれたおっちゃんや、

 

「戦車と潜水艦と戦闘機以外は全部乗ったんじゃないかねぇ?」

 

とこれまた笑いながら話してくれたおばちゃんのことが忘れられません。

 

「娘夫婦が一緒に暮らそうって言ってくれてるけど、俺は逃げねぇ。海があれば漁師やれるんだ」

 

と言った爺さんのことも。もちろん、そういう強い人ばかりではありません。それでも、私は私が行った場所が、そこで出会った人たちが好きになりました。

 

なんだか市川のイベントに関係ないことを長々と書いてしまいましたが、昨日のイベントで歌って、被災地で感じたもの、考えたこと、今に至るまでの出来事や思いが再生されて、まずは自分の生活を、人生を成立させつつ、何かしら自分にできることをやっていこうと改めて思いました。