Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

「夕凪の街 桜の国」を読んで(3)

一昨日、職場からバスで亀戸に向かったら、あまりの運転の荒さに酔ってしまいました。仙台やさんで食事をした後、なんか体調が悪いな〜と思ったら風邪でした。症状としては鼻水、咳、そして高熱。平熱がかなり低いからか、37度を超えるとフラフラになります。

 

さて、長々と書いてきた「夕凪の街 桜の国」の感想?も今回が最後です。「この世界の片隅で」も熱にうなされながら読みました。そちらはそのうちネタにするかもしれません。

 

一応、ネタバレ全開なので改行します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高速バスで東京に戻った後、七波はそのまま会社に向かいます。その隣に腰掛ける旭。

 

旭は広島で何をしていたのかを語ります。旭は皆実の50回忌のため、皆実の知り合いに会って昔話を聞かせてもらっていたのです。旭は七波が皆実に似ている気がすると言い、

 

「お前がしあわせになんなきゃ姉ちゃんが泣くよ」

 

と言います。何故かここで一番涙腺が決壊しました。

 

原爆を扱った漫画というと、「はだしのゲン」が有名です。実際に体験した人にしか描けない作品だと思います。広島に生まれ育っただけでヒロシマとは無縁な作者がヒロシマを描くのは難しかったでしょう。

 

何度か読み返してみて、実際に体験しなかったからこそ、熱くなりすぎないのが良いと感じました。埋められない距離感がプラスに働いたような。原爆を投下した側への憎悪や日本の加害責任の追求、被曝者への政策への不満などはなく、作者も登場人物も語りすぎずに、あちこちにヒントをさりげなく置きます。そもそもこの作品はヒロシマを題材にしていても、反戦物や難病物ではなく、人間を描こうとした作品なのだろうと勝手に解釈しています。

 

あまりにも原作が素晴らしいので、映画も観てしまいました。

 

俳優さん達は良かったですよ。でも・・・原作に比べたらダメですね。皆実が原爆症を発症して死ぬまでの描写が綺麗すぎてぜんぜんダメです。

 

映画だけ観た人にはぜひ原作を読んでもらいたいです。