読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

2013年9月仙台旅行【被災地再訪編】

震災関連

9月7日から9月8日にかけて仙台に行ってきました。

 

音楽仲間がジャズフェスティバルに私が作ったベースを持って出演すると聞いて、行きます!と宣言したら・・・墨田区のジャズフェスティバルではなく仙台だったというオチなのは内緒です。(笑)

 

仙台近辺の宿はほぼ埋まっていて、それなら・・・と名取の宿を取ることにしました。泊まったのはバリューザホテル名取というホテルで、ちょっと割高な感じがすることを除けば快適でした。基本的に名取も仙台も車がないと生きていけそうにないですね。

 

11時くらいに新幹線で東京から仙台に向かい、仙台から東北本線で名取へ。ここで驚いたのは・・・電車のドアが手動! あれは衝撃的でした。寒いからなのでしょうか。

 

仙台から名取は20分もかからず、思ったよりローカルな駅に着きました。駅の周りも寂しいものです。前回は車でずっと移動していたから土地勘などは一切ありません。

 

まず向かったのは、名取市文化会館。素晴らしい音楽ホールです。前回訪れたときはここに数百人の方々が避難されていました。私が行った避難所の中ではスタッフの数やサービスの質でずば抜けていました。

 

f:id:smeagol14:20130910214800j:plain

 

音楽仲間のMartin古池さんとライブをやってから28ヶ月が過ぎて・・・

 

f:id:smeagol14:20130910214759j:plain

 

普通のホールになってました。

 

この日はNHK全国学校音楽コンクールが行われていたようです。スタッフに事情を話して、中を見せてもらおうかと一瞬、思いました。でも、イベントの邪魔をしてはいけませんし、この場所では、震災は過去の話なんだなと感じました。

 

f:id:smeagol14:20130907150145j:plain

 

喫煙所の場所も変わっていて、タバコを吸いながら、「これがここ本来の姿なんだな~」と、言葉には表現しがたい思いで胸がいっぱいになりました。

 

仙台バイパスを宿に向かって歩きながら、本当に震災があったのか?と不思議な気分に・・・なる前に、名取は車社会であることを痛感しました。(笑) レンタサイクルとかあればいいのに。

 

9月8日の朝。前々日も前日もろくに寝ていないにも関わらず、奇跡的に早起きできた私はタクシーで閖上に向かいました。前回、私は閖上は訪れていません。今回、閖上に行くにあたってネットの情報や本で震災前の景色や震災で何があったのかを調べました。

 

↓震災前の閖上

f:id:smeagol14:20111020160225j:plain

 

仙台東部道路を過ぎてからの景色を見て、絶句しました。

 

興味がある人はYahoo地図 Google Map閖上を探してみてください。Yahooでは震災前の町並みが、Googleでは震災直後の町並みが見られます。

 

地区を一望できる日和山に登りました。山といっても小さいです。階段には募金で作られた手すりがついていました。手すりがないとちょっと危ないです。

 

f:id:smeagol14:20130908081657j:plain

 

海岸には焼却プラントが建てられていました。他の場所に建てればいいのにな~と余所者ながら思いました。

 

f:id:smeagol14:20130908081640j:plain

 

津波で更地になった場所には草が生い茂っていました。

 

f:id:smeagol14:20130908081828j:plain

f:id:smeagol14:20130908081823j:plain

f:id:smeagol14:20130908081801j:plain

 

あちこちに震災の痕跡が残されています。時間が止まったというよりは、ただ放置されているような印象を受けました。

 

閖上はかさ上げ工事が行われるようで、一部かさ上げが行われているところもありました。向こうに見えるのは佐々直本社です。

 

f:id:smeagol14:20130908081746j:plain

 

裏側から。この建物は今後、どうなるのやら。 

 

f:id:smeagol14:20130908082102j:plain

 

 撮影はしませんでしたが、五叉路の歩道橋、閖上中学校なども見てきました。公民館は取り壊されていました。テレビは動画サイトで何度か見たところです。実際に自分の目で見て、歩いて、肌で感じることって大事ですよ。

 

ひと通り見て回った後、朝市に行きました。雨が降っているにも関わらず、かなり賑わっていました。毎週日曜の6時から10時までやっているそうです。あの場所で、続けていくことに意味があるんだと私は感じました。閖上の再開発がどういう流れで進むのであれ、朝市は続けてもらいたいです。

 

朝市を後にした私は杜せきのした駅に行きました。どうしても行きたいところがあったのです。

 

佐々直名取店です。

f:id:smeagol14:20130908085543j:plain

 

 前回、名取を訪れたときに友人が「東北人の強さを信じてほしい」からと私にくれたのが、佐々直さんの笹かまでした。

 

震災で閖上にあった工場が全壊し、従業員にも被害者が出たものの、佐々木社長は製造再開を決めて、休止していた工場を再利用することで約一ヶ月で製造できる状態にまでこぎつけました。

 

ある被災者の言葉を借りれば「心まで流されなかった」東北人の象徴の一つが、この佐々直さんなんですね。

 

ちょうど、閖上の元本社を見た直後に、出来たばかりの名取工場を見たものですから、震災が起きて今に至るまでのことや東松島やいろいろなところで出会った人たちのことを思い出して、涙が出ました。

 

二年前とは違い、牛たん入りやチーズ入りなど、商品の種類が増えていました。ついつい、5000円分くらい買ってしまいました。今回買った中では「おとうふかまぼこ」が面白かったです。

 

ただの観光客として名取に来てみて、観光する場所としてはちょっと物足りないと感じました。車で来るには遠いですしね。それに、震災が観光の目玉?になるのも何か違うような気がします。

 

震災の記録と記憶は残すべきなのかどうか。残すなら、誰が、どのように? 問いはいくつも生まれてきます。

 

とりあえず、私はまた名取に行くでしょう。次は空港の近くにも行ってみます。

 

笹かまといえば、ささ圭さんもマイナスからの再スタートを切って、再開してます。原発の件でいろいろ不安はありますが、食べて応援していきたいものです。