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Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

IT業界悲史(1)

仕事の話

今日は仕事で経験したことを書いてみます。昔の話なので勘違いや誇張があるかもしれません。

 

ITという言葉は有名になっても、IT業界の仕事はなかなか理解してもらえません。私自身は自分の仕事は嫌いではないですが、「IT業界に入りたい」と言われたら反対します。

 

今回の話は・・・10年くらい前になるのかな? ホームページの管理を引き継いだことがきっかけで知り合った会社の社長さんの話です。

 

そこは外国の書籍の輸入や自社出版をされていて、ネット上で買い物ができるようにしてほしいと依頼をされました。会社に伺って話を聞くと、

 

・検索機能もつけてほしい。

・日本語以外にも対応してほしい。

・社内の在庫管理システムもおまけで作ってほしい。

・在庫管理システムと連携できるようにしてほしい。

 

まぁ、要望が出るわ出るわ。(笑) おまけのほうが本体になるんじゃね?と思ったあなたは正常です。

 

ちょうど買い物かごシステムは使いまわせるようなものを自力で開発済みで、サーバ構築やDB構築、ネットワーク構築もできたので一人で何とかなるだろうと思った私はサービスで200万(サーバ代とかも込みで)という見積もりを出しました。すると・・・

 

社長さん激怒!

 

一太郎はは7000円くらいで買えるのに、何でそんなに高いんだ!」

 

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私も未熟だったのでしょう。オーダーのスーツと量販店のスーツは違うでしょう?などと説明しても通じず、その話はお流れになりました。後日、他の会社に話を振ったら1000万の見積もりを出してきたそうです。

 

そこで話は終わらず、何故かそこの社長さんから私に頻繁に電話がかかってくるようになりました。

 

ある日のこと。平日の夜中に、いきなり電話が鳴ったので出てみたら・・・

 

社長:「PCが壊れた。すぐに来て直してくれ!」

 

そのPCはもちろん私がいた会社で買ったものではありません。さらに、私の携帯にかける意味もわかりません。しかも、時間は夜の2時。

 

当時はプロバイダみたいなところでネットワークの管理をする部署のリーダーをやっていて、トラブルが発生したらすぐにかけつけることになっていました。リーダーといってもメンバーは私だけだったんですがね。(笑)

 

結局、業務に影響が出るからとかあれこれ言われて、仕方なく自転車で行きました。

 

「こんな時間に悪いねー」と明らかに酔っ払っている社長さんに連れていかれた先にあったのは・・・オンボロの業務用エアコンの前に、サイドパネルなしで置かれたPCでした。エアコンが吹き出すホコリやら鉄粉?がマザーボードに大量に降りかかった結果、壊れたようでした。もちろん、すぐ直せるものではありません。

 

「何もしてないのに急に壊れたんだよ!」

 

”何もしてないのに”というフレーズはよく使われます。別に犯人探しをするわけでも、糾弾するわけでもないのに。

 

事情を社長さんに話すと・・・

 

「仕方ねーな! じゃあ、帰っていいぞ!」

 

と言って、缶コーヒーを渡してきました。

 

IT技術者の成果物なり能力は正当に評価してもらえないことが多々あります。物理的なものなら金額換算や利益換算しやすいでしょう。プレハブ住宅より豪邸のほうが高い、みたいな。詳しい知識がなくても直感でわかります。しかし、IT技術者が開発するシステムやアプリケーションの場合はそれがありません。

 

それを利用してボッタクることも可能でしょうけど、逆のパターンのほうが圧倒的に多いです。仕事ではともかく、プライベートでPC直せだの何だのと頼まれて正当な報酬を得た経験はほとんどありませんね。

 

ちなみにその社長さんとは私が身代わりで出向させられるまでつきあいがありました。

 

次回は同時に2ヶ所に派遣された話でも書きますかね。