Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

トミ藤山は輝き続ける(1)

昨日、音楽仲間から「トミ藤山さんのライブに行ってみたい」と言われたので、ファンとして真面目にトミ藤山さんのことを書いてみようと思います。真面目に書くと長くなるので連載みたいな形にします。

 

ちゃんと知りたいという方は自伝が発売されているのでお買い求めください。消費税があがる前に。

 

ころび転ぶよ音楽人生

ころび転ぶよ音楽人生

 

 

私がトミ藤山さんの存在を知ったのは、Simon & Garfunkelがきっかけで知り合った音楽仲間から「凄い人がいるぞ」と教えられたのがきっかけでした。

 

正直な話、私はカントリー音楽には興味がありませんでした。トミ藤山さんと知り合ってからHank WilliamsのCDを買って聴いてみましたが、進んで聴こうとは思いません。

 

「悪くはないけれど、聴いていると飽きる。」

 

それが私のカントリー音楽への評価でした。

 

そんな私がトミ藤山さんの歌を生で聴いたら・・・泣いてしまったんですね。初めての経験でした。何か、心を揺さぶるものがあったんです。

 

その後、経歴を知って驚きました。

 

・ハイジの主題歌のヨーデルはトミ藤山さんがアレンジをして歌っていた。

 

ある日、ある曲のヨーデルパートを歌ってほしいと頼まれて、現場で楽譜を見たところ、ヨーデルには程遠いものになっていたので、トミ藤山さんがその場でアレンジをやり直して歌いました。その楽譜のタイトルは「おしえて」でした。

 

ハイジの初回放送時、数回だけトミ藤山さんが歌ったバージョンが流れ、再放送時からは”なかったこと”にされました。ヨーデルのパートは8小節だったためトミ藤山さんがアレンジした事実はなかった(作曲者として扱われない)ことにされ、トミ藤山さんのバージョンは後から作られたセルフカバー扱いされています。Wikipediaに書かれている記述は嘘です。

 

こないだ大ヒットしたNHKのドラマ「あまちゃん」で、主人公の母親が影武者歌手だったというエピソードがありました。トミ藤山さんも日本映画で主人公が歌う場面の歌を当てたことがいくつもあったそうです。ハイジの件はその習慣?が最悪な形で現れた感じなのでしょうかね。

 

・50年近く保管され続けた”Lonely Together”

 

一昨年だったか、ラジオ番組の公開録音に出演すべく渡米されたトミ藤山さんが、60年代の活躍を知るファンの方と会われました。

 

その方が持っていたのは、1965年にアメリカでヒットしたトミ藤山さんのシングル盤でした。しかも、未開封の状態でずっと保管されていたそうです。(おそらく視聴用は別に持っているものと思われます)

 

今の時代、金さえあればほとんどのことはできます。アメリカに観客を連れていってライブをして”アメリカ公演をした”事実を作ることもできれば、有名なイベントに出ることもできます。

 

カントリー音楽はアメリカ南部で生まれた白人の音楽です。1965年といえば、血の日曜日事件が起きた年で、黒人へのリンチや暴行は日常茶飯事でした。公衆トイレやレストランは白人用と有色人種用に分かれていました。

 

そんな時代に、日本人の歌手が、アメリカで、カントリー音楽をやって成功したことがいかに偉大なことか。残念ながら、ほとんどの日本人は知りません。しかし、トミ藤山さんが本当の意味で成功されていたことは、ファンの方がレコードを約50年も未開封の状態で大切に保管し続けていた事実が証明しているのではないでしょうか。

 

長くなりすぎる前に今回はこれでやめておきます。いずれ、続編を書きます。