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Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

多重派遣な案件

昔話です。

 

記憶が薄れたり、違っている可能性があります。また、私からの見え方を記述するので、他の人には異なる景色になることは普通にありえます。

 

今回の話は個人事業主になって間もない頃の話です。ある会社の倒産の後始末を手伝いつつ、家では父親が心筋梗塞で倒れてバタバタした後、そろそろ仕事でもしようかなと思ったとき、古い仲間からある業者を紹介されました。

 

経歴書を送り、面接の日にちも決まって待ち合わせの場所に行くと・・・何故だか人がたくさんいます。そして、自己紹介もなしに「面接を受けてもらいます」と言われて連れていかれた先は、その業者の本社ではない会社でした。

 

リレーのバトンのように技術者が扱われること(営業から営業へ渡されていくこと)は多々ありますが、業者との面接が派遣先の面接になるのは、このときが初体験でした。(笑) 今考えると、唯一の経験でもあります。

 

結局、過去の現場で火消しばかりしてきたことが評価されて面接は通ったものの、私としては業者と会いにきたのであって、私の経歴やスキルや希望を無視した強引なやり方にかなり腹が立っていました。契約内容も残業代なしで以前の現場より手取りで30万円近く安く、聞いてみるとその業者と面接した会社の間には2社挟まっているとのことでした。そして、上の会社には抗えないから一か月でもいいから働いてほしいと。

 

※ちなみに、このフレーズはこの後、何度か聞くことになります。

 

揉め事に関わるのが面倒なのと、古い仲間を信用して働くことを決めた私に待っていたのは、見事なデスマーチでした。確か、私が入ったのは11月で、そのシステムは4月にリリースされているべきものでした。だがしかしで、キックオフ時にいたメンバーは文字通り”何も残さず”に逃げ去り、客には「終わってます」と報告していたという。

 

後から集められたメンバーも、ASPASP.netの違いがわからないどころか、開発自体未経験なんて人もいて凄まじいことになっていました。

 

※IT業界では経歴書を偽るのは普通のことです。

 

運の悪いことに、開発未経験のお姉さんは私と商流が同じ(契約する会社→現場の流れが同じ)で、解雇するよう進言した私に対して末端のF社の営業は

 

「君が彼女の分も働けばいい」

 

と無茶苦茶なことを言ってきました。もちろん?、契約条件の見直しはなしです。ここで登場する会社を説明すると

 

C社:その世界では国内最大手・・・らしい。

S社:社員数1000人以上。

I社:S社に頭があがらない。

F社:I社に頭があがらない。

 

となります。

 

F社の営業はさらなる衝撃的な情報、私に黙ってC社とS社間、S社とI社間で契約延長で合意していたことを伝えてきて、何故か現れたI社のお偉いさんも「俺の顔を立ててくれ」と意味不明なことを言ってきました。顔を立てるも何も、おっさん初対面やがな。(笑)

 

結局、周りが旅行だ何だと浮かれる中、私だけ仕事納めが大晦日で仕事始めが元旦という素晴らしい年越しをして、給料も2万だけアップして、未経験のお姉さんを外す代わりにもう一か月延長ね♪と、どう考えても私が得をしない話が知らぬ間に進み、結局、3月くらいまで働いたような気がします。

 

契約する会社と働く会社の間に会社が挟まる場合、技術者はとにかく損をします。間に入る会社は何もしないのにマージンだけ抜きますし、アラートをあげようにも真面目に対応なんかしてくれません。C社で働いて以来、私はボイスレコーダーを常に持ち歩くようになり、口だけの業者は信用しないようになりました。破格の条件を口で提示して、実際に働くと条件が変わっていた~なんてことは珍しいことではありません。

 

どういう流れで業界内が限りなく黒に近い灰色であることが常態化したのかは知りませんが、違法行為は違法行為です。こんなのを放置していたら、育つ人材も育たなくなるります。何もしない奴隷商人が懐を潤わせて、技術者が正当な報酬を得られないわけですから。

 

とは言っても、何から始めればいいのやら。一番の解決策は、業界から足を洗うことだったりして。(笑)