Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

万年筆買い付けツアー(1) 達人は本当に凄かった。

臨時収入が入ったので、買い付けの旅に出ました。

 

まず向かったのは北千住の文具カミヤ。前回と違って女性2人が店番をしていました。お目当てのパイロットのコクーン(限定の赤)を買おうとしたとき、グランセNCのオレンジが目に入りました。2010年の限定版「山吹」じゃありませんか。もちろん、即購入です。NCは持っていませんでしたしね。一緒にコンバーター(CON-50)を買ったら

CON-40をおまけしてくれました。一緒にノートもつけてくれる大サービスぶり。

 

前回同様、温かみを感じる対応で、改めて大事にしたいお店だなと感じました。

 

続いて向かったのはアメ横。お目当てはビスコンティ。残念ながらレンブラントはなく、やめようか・・・と思ったら、メリーゴーランドがあるじゃないですか。これはフィレンツェのマイヤー小児科病院を支援するために作成されたもので、密かに欲しいと思っていました。さっそく試筆。

 

Mはニブとペン芯が派手にずれていて、Fは何故かMよりだいぶ太い字幅でした。あとで調整すればいいかと安いこともあって購入。そのお店は・・・通うほどではない印象でした。コンバーターも買うと言ったら、他のペンから引っこ抜いて合うかどうか確かめずに梱包したのがちょっといただけませんでした。雑な仕事は嫌いです。

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その後、伊東屋で相棒のパーカーをお引き取り。75ではなくプリミアという製品と知ってすっきりしました。上野で買ったメリーゴーランドがコンバーターが入らないことがわかって、結局、コンバーターが間違っていたのと中のバリが酷すぎるのが原因で、バリを削ったりしてくれました。いつも丁寧な接客で感謝しています。

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翌日、向かった先は大阪。まずは小野万年筆に行きました。万年筆に興味がないタクシーの運転手も知っているほどのお店です。

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お目当ては平井木工挽物所の万年筆と

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大西製作所の万年筆です。

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他にもいろいろ売ってます。

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店主の小野さんは筆記用具メーカーだったモンブランで30年以上、修理と調整をやっていた方です。達人を名乗る方はどんな人物なのか興味津々でした。実際にお店まで伺って話をさせていただいて、仕事ぶりを味わった感想は・・・本物の職人だなと。そして非常に紳士的でした。本物は偉ぶったり威張ったりしないものです。

 

小野万年筆では大西製作所の貴婦人の髪飾りという万年筆と平井木工挽物所のパープルハートを購入しました。すると、小野さんがその場で私が納得いくまで調整してくれました。書いて→調整して→書いて→調整して→の繰り返し。実際に字を書くところをじっくり見られるのは緊張しましたが、どちらも仕上がりは完璧になりました。ここまでやってもらえるなら定価でも安いと断言できます。

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上から「貴婦人の髪飾り」、「パープルハート」、LOFTで買ったクロネコヤマトのコラボ万年筆。

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小野さんの調整の素晴らしさに感激して、ビスコンティのメリーゴーランドを見せたところ、一目見るなり「これはまったく調整されていませんね」と断言。実際、ペン先が上下にずれていて、ニブが歪んでいてペン芯と合わない状態でした。インクフローの良さで誤魔化していた状態。

 

(ニブが歪んでいて)「これは難しいな」とつぶやきながら小野さんは10分ほど作業して、「はい」と手渡されたものを試筆したら・・・完全に別物! いわゆるヌルヌルドバドバだったのが、字幅が細めになり、インクフローが絞られているのに書き味の気持ちよさはさらに良くなっているという。今までしてもらった調整(それはそれで悪くないです)とは段違いでした。思わず声が出るほどの違いが生まれていました。

 

調整をしていただきながら聞いた話もとても興味深くて、詳細は省きますが、ネット上の情報は玉石混交だなと。

 

気軽に通える距離ではないものの、往復の新幹線代が気にならなく思えるほどの接客、サービス、技術でした。万年筆そのものや使い方、調整に対する考え方が納得いくもので、また行こうと強く思いました。

 

達人って本当にいるんですね。

 

ほなほな。