Thought of the Day

本業はSE、趣味は万年筆集め、模型作り、ギター改造なおっさんのブログです。

万年筆はどれを買えばいいのか

今回は、去年、プラチナのプレピーから伯爵コレクションまで100本以上買ってみて感じたことをつらつらと書いてみます。あくまでも個人的な考えなので、違うと思う部分があって当然です。はい。

 

ペリカン スーベレーンM600モンブラン マイスターシュテック146。

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初心者は何を買えばいいのか。

楽器と同じく、最初から高いのを買うべきだと言う方もいるでしょうが、私は下記の製品を勧めます。

ただ、バランスの5000円のモデルを買うならパイロットのセレモを買ったほうが良いかもしれません。

 

とりあえず万年筆がどんなものなのか知りたいならプレピーを、もう少し真面目に使ってみたいならカクノかコクーンを勧めます。カクノとコクーンはメーカーがコンバーターで使えると明記していますし、値段の割にしっかりしています。また、コクーンは金属軸なので、カクノと比較すれば自分が軽いのが好みなのか、重いのが好みなのかがわかるはずです。カクノやコクーンを使っていく上で、自分の嗜好を探ることも重要といえます。

 

正直な話、カクノやコクーンからステップアップするというのも変な話で、軸の素材の差やペン先の素材の差が値段ほどの差を生み出すわけではありません。ずっとカクノやコクーンを使うのも問題ないと断言できます。

 

舶来品に憧れる人にお勧めなのは

上に挙げたペンは買って調整なしで使えているものです。基本的に舶来品は字幅が適当で、ウォーターマンのカレンなんかEFのくせに国産のBBくらいあります。(笑) ペリカンM600もEFでもかなりの極太でした。また、ビスコンティのように胴軸内のバリが酷くてコンバーターが入らないとか、ペン先に段差ができているとか、出荷時に調整しているとは思えないものがかなり出回っています。このあたりの品質に関しては、パイロットがずば抜けて良くて、他はいまいちという印象があります。

 

初めての舶来品としてお勧めできるのはまずペリカンのM200かM205。スーベレーンのM400は、普通の人からしたら手を出すのに勇気がいる金額だと思います。だって、PS4の本体が買えるんですよ?

 

TWSBIは見た目はともかく、品質は高いと感じます。台湾恐るべしです。

 

アウロライプシロンも何本か買ってハズレ無しです。硬めの書き味が持ち味のブランドなのでペン先が金かどうかこだわる必要はありません。

 

手作りに興味がある人にお勧めなのは

ま、やめときましょう。(笑)

 

手作りっていったって、ほとんどは胴軸を作っているだけですからね。エボナイトや漆も、パイロットから出ているわけです。いくら手間隙かけて作られた胴軸でも、肝心の書き味がいまいちだったり、字幅が好みじゃなければまったく意味がないと個人的に思ってます。飾り物に大金をポンポン払えるなら別ですが。

 

要するに、既存のエンジンやシャーシの上にオリジナルの外装を被せただけの車に魅力を感じますか? 大金を払いますか?ということ。

 

それでも手作りが欲しいという方には・・・

  • 平井木工挽物所

ここしかないでしょう。

バフのみでインクを弾くほどツルツルに仕上げる技術、コンバーターとカートリッジに桐の箱がついて1万円台の値段、コスパの高さではどこも勝てないでしょうね。

 

個人的にはhelicoにも期待しています。

 

前にも書いたように、オリジナルのペン先が標準になること、ペンの素材を自力で作れるようになること、デザイン面でバリエーションが増えること、これらを満たせば海外でも勝負できると思います。見た目が売りなのに、素材は外部に頼るのはリスキーすぎます。

 

高いのはどうなの?

グラーフ・フォン・ファーバー・カステル 伯爵コレクションのペルナンブコ、アウロラ オプティマ365 アビッシ、モンブラン マイスターシュテック146など、高価な万年筆を昨年、買ってみたわけですが・・・

 

何というか、モノの基準を機能以外に求めたい人なら買ってもいいんじゃない?というのが実際に使ってみて得た結論です。「俺は金持ちだぜ!」と暗示したい人や、「これで俺のステータスを表現するんだ!」と思いたい人とかは買えばいいかと。コレクションを人に自慢したい人とか。

 

機能のみを重視するなら、これらの万年筆は単なるボッタクリ品になるでしょう。コストパフォーマンスは非常に悪いです。マイスターシュテックなんか、昔は2万円くらいで買えましたからね。悪いペンではありませんが、道具として考えるなら、品質が安定していてアフターサービスもきちんとしているパイロット製品を買ったほうがいいです。

 

ペルナンブコも一部で爵位爵位とマニアが騒いでいる割には、アンビションとあまり変わらない印象です。高級ラインといってもペン先は調整が必要ですし、某店の在庫の半分がキャップが後ろにはまらないのが衝撃的でした。(笑)

 

1万円台でのおすすめ

  • プラチナ センチュリー
  • パイロット カスタム74
  • パイロット グランセ

センチュリーはシャルトルブルーとブルゴーニュがとにかく美しいです。見た目は悪く言えばモンブランのパクリ、良く言えば万年筆らしいデザインなので、スタンダードの一つと言えるでしょう。品質にバラつきがあるのが最大の欠点ですかね。出荷時にちゃんと検品しているとは思えないほどのハズレをよく引きます。(伊勢丹その他いろいろな場所で買っているから販売店の問題ではない)

 

パイロットのカスタム74はニブの種類が豊富、色の種類も豊富、値段も万年筆としては手頃、品質の高さは世界最高峰、アフターサービスもしっかりしているので、私はこの製品が万年筆の基準と考えています。(異論は認めます)

 

グランセは、それなりに重いのが個人的に気に入っています。グランセ、グランセNC、グランセロジウムとバリエーションも豊かで、カクノよりコクーンが好きな方にはおすすめします。重いのは嫌だという方はセレモを買う手もあります。

 

私は基本的にパイロットが好きでプラチナはあまり好きではなく、セーラーは眼中にない(限定ばかり出す姿勢とかが嫌い)のでかな〜り偏った意見であることは自覚しています。高級品を集めて(・∀・)ニヤニヤしたりSNSで自慢する方とかアホだと思いますし。(笑)

 

あくまでも道具として、実用目的で万年筆を考えたい方の参考になれば、と思います。

 

ほなほな。