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【映画】ヒトラー~最期の12日間~【ネタバレあり】

 

 

ヒトラー ~最期の12日間~ Blu-ray

ヒトラー ~最期の12日間~ Blu-ray

 

 

仕事の方がやっと落ち着いてきました。「君の名は」はいいとして、「聲の形」と「この世界の片隅に」を見に行けなかったのは残念でした。(「この世界の片隅に」はまだ上映中だったかな?)

 

この世界の片隅に」のスタッフにはぜひ「夕凪の街、桜の国」も映画化していただきたいです。実写版があまりにも酷かったので・・・

 

さて、今回のネタは「ヒトラー~最期の12日間~」です。ネタバレありで書いていきます。

 

ナチスドイツを描いた?作品としては「シンドラーのリスト」が有名です。私としては「ソハの地下道」や「ライフ・イズ・ビューティフル」、「サウルの息子」を推したいです。

 

ヒトラー~最期の12日間~」は原題は”Der Untergang”で、邦題は日本人にわかりやすくしたい気持ちはわかるものの、ちょっとテーマが伝わりづらい印象を受けます。邦題をわかりやすくしたところで、予備知識がなければ理解しづらい映画ですからね。

 

映画はヨアヒム・フェストの「没落-ヒトラー第三帝国の最後」(これをそのまま使えばよかったのに)とヒトラーの秘書を務めたトラウデル・ユンゲ私はヒトラーの秘書だった」が原作になっています。

 

内容はソ連軍にベルリンが包囲され、激しい市街戦が展開される中、総統地下壕でヒトラー達が最後を迎える様子を描く・・・といったもの。

 

ゲッペルスの最期やシュペーアの描かれ方は諸説あるうちの一つが選ばれた感じだったり、実際は人体実験をやりまくっていたシェンクが善人のように描かれていたり、賛否両論は分かれるだろうなと観ていて感じました。

 

ヒトラー役のブルーノ・ガンツの熱演、ベルリン市街と地下壕内の対比、見応えはかなりありました。地下壕内の陰鬱な雰囲気、ソ連軍が迫る中、ドイツ人同士で殺し合う末期的な状況はまさに”没落”を描いているなと。

 

敗戦が確定する中、市民や兵士が惨たらしく理不尽に殺されているのにヒトラーゲッベルスは楽に自殺して、いくら滅びに美学を見出す日本人でも「こいつら最低やな」と感じます。ホロコーストを描いた映画を何本か観てからこの作品を観ると、より印象が深くなるでしょうね。

 

戦争反対を正面から訴えるものより、「ヒトラー~最期の12日間~」の方が反戦モノとしては上質だと考えます。今の価値観で過去の出来事を裁いたり評価したり、自分を善の立場に置いて反戦を訴えたりするのは、私は好きではないです。

 

娯楽性は欠片もありませんが、名作だと思います。

 

ほなほな。